セキュリティトークンって何が実際に凄いのかよくわからないんだよね。
まず、セキュリティトークンは既存の株、債権、不動産などの市場を置き換えると期待されています。では、なぜセキュリティトークンにすると嬉しいのか見てみよう。
ということで既存の金融取引と比較して考えてみましょう。
目次
取引が低コストで行えるようになる
現在日本で使われている取引システムでは取引が行われた後にその取引が正しい取引なのかを第三者機関に証明してもらっているんです。
それは取引が正しいかをその証券会社だけで実施した場合、その証券会社が不正を働くと買ってもいない株を買っていたりすることになるかもしれないためです。そこで、一つの会社だけで取引の正しさを証明するのではなく、第三者機関に不正がないことを証明してもらうことが必要なんです。だからその分の手間代が上乗せされることになります。
例えが適切でないかもしれませんが、以前に東芝の不正会計問題がありました。このように一つの会社に任せておくとこういった不正が起きてしまいます。だから第三者による証明が必要なんです。
それに対して、ブロックチェーンの技術を用いれば、そういった第三者の承認ではなく、市場参加者全体で承認をする形でその分のコストを下げることにつながります。
透明性の確保が可能になる
既存の技術では証券会社と第三者機関の方しか取引データにアクセスすることができないため、市場参加者からみたら他の投資家の取引が正しく行われたのかを確認する方法は全くありません。
それに対して、市場の参加者全体が取引を承認する形となることと誰でも取引の履歴を見ることができるブロックチェーン上に取引データを書き込むため、透明性が増します。
取引が瞬時に行われるようになる
例えば、既存の株式売買を行った後に株主としての権利が移転するのに2日かかっています。よく配当や株主優待を受けることができるタイミングは権利確定日の2日前ですよといったことを耳にすることが多いかと思います。(ちなみに少し前までは3日のタイムラグがありましたlink)
このように既存のシステムでは取引と権利の移転にタイムラグがありました。しかし、ブロックチェーンを用いると即時に権利の移転ができるため、ルールが簡素化できるという嬉しさがあります。
取引所が24時間行えるようになる
既存の技術では第三者機関の証明をもらうために一旦市場を閉じてその日ごとに取引データを第三者機関に送り、承認してもらう必要がありました。しかし、ブロックチェーンではそういった第三者機関の承認プロセスが発生しないため、常に取引が可能となります。
まとめ
既存の市場取引をセキュリティトークン化していくことで、上記のような嬉しさを享受できます。
よって、セキュリティトークンに切り替わる可能性が高いと判断できます。
みんなで一緒にセキュリティトークンを盛り上げていきましょう。
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