ICOやSTOみたいな言葉がいっぱい出てきてよくわからないから困ったなー?
ICOやSTOは起業家が資金調達をする手法なんだ。
だから資金調達について考えることから説明するね。
ICOやSTOの違いを比較する前に起業家たちが事業を始めるときの資金調達の方法について整理しようと思います。
過去の資金調達の方法は2つあります。
①公募で一般含む投資家から資金調達をする方法
②エンジェル投資家やベンチャーキャピタルから資金を調達する方法
しかし、どちらもハードルが高いものでした。具体的に①は公募をするために莫大な資金が必要となるので、体力のないスタートアップ企業にはお金がなくてできない。
②は詐欺が横行しており、優れたベンチャーキャピタリストなどのいるコミュニティに入れないと優れた資金調達をすることが難しい状態でした。
そこで、資金調達を簡単に且つ世界中から集めること方法であるICOが誕生しました。
2017年に暗号通貨のICOが大流行してかなりの金額を稼いだ方もいると思います。
しかし、ICOは簡単に資金を調達する方法として起業家視点で作られた資金調達の方法で、各国のルールを考えずに設計された資金調達の方法なのです。
よって、そのような理由から詐欺まがいのICOが多数存在しておりました。
そこで、出てきたのがSTOです。
STOとICOは異なる2つの特徴があるので、覚えておきましょう。
目次
①法令に順守した資金調達の方法である
STOとはICOに代わり世界のルールに則った資金調達を行う方法です。
そもそもスタートアップ企業の聖地シリコンバレーのあるアメリカには1933年の米国証券法に資金調達の方法が定められており、アメリカではこの法律を80年近く守り続けてきたわけです。
よってICOでは各国の規制でペナルティを課せられることはありますが、STOでは既に規制に沿った資金調達をしているため、ペナルティを課せられることはありません。
例えば、過去にICOを実施した会社でBlock.oneという会社が19年3月にアメリカの米
国証券取引委員会からルール違反のため、罰金を払うことになったんです。SECホームページ
へーやっぱりルールを守らないと罰金を払うことになるんだね。どんな世界でもルールを守るのは重要なのね。
そうだね。ルールを守らないとせっかくお金を集めてもお金を払わないといけなくなっちゃうからルールに則った資金調達が重要ですね。
ついでに資金調達の流れをまとめたので、こちらも確認してみてね。
やはりお金を稼いでも、罰金を払うのでは意味がないため、次第に資金調達の方法はSTOへと流れがシフトしてきているように感じています。
例えば、カルマというプロジェクトやBTTも過去にICOをしていたのですが、セキュリティトークンに発行しなおすとのことでセキュリティトークンに流れてきました。
②所有権がある
・ICOではトークンをそのまま使う目的で設計しています。
例えば、ビットコインではお金の代わりに使うためにビットコインが作られています。その他にはアマゾンのポイントなんかもアマゾンの内部で使えるお金として作られているようにそのまま使うために作られています。
だから本来は値上がり益を狙うものではないのです。
ちなみに、このようなトークンをユーティリティートークンと言います。(英語でutilityは実用という意味だからこの名前が付いてます。)
・STOではトークンによってそのトークンの権利を保障するものとして設計しています。
例えば、私が投資しているtZEROではtZEROの株に相当するものをトークンとしています。なので、もしtZEROが利益を出せば、我々に配当が入ってきますし、tZEROの企業が今後価格が伸びそうと思えばみんなが買いたいと思い、高値で売買されるようになる。
まとめると配当を受け取る権利やトークン価格を期待して購入する目的で作られています。
このようにセキュリティトークンは株の代替と考えると理解しやすいと思います。
まとめ
①法令に順守した資金調達の方法である
もし法令を遵守しないと罰金を払うことになる可能性があり、ICOでの資金調達は今後STOになっていくことが考えられる。
②所有権がある
企業が出した利益に応じて利益を受け取ったりすることができる。
よってぜひ今後はセキュリティトークンに注目しておいてください。
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